ジャンクなTC-K222ESL

Nori (groocyweed)
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当記事は、旧ブログにて公開していた複数の記事をひとつにまとめ、一部加筆修正を行ったものです。
(見出しの日付は元記事の投稿日)

2015年6月21日

ジャンクコーナーで視界に入ったTC-K222ESLをついつい買ってしまいました。
以前修理した同機種(以下1号機)のサブとして使えるかなと思いまして。
置き場に困るのは分かりきっているのに、悪い癖です。

1号機を修理した時の記事はこちら。

TC-K222ESLを修理する

TC-K222ESLを修理する

カセットデッキ、SONY TC-K222ESLを修理しました。 再生ボタンを押してもヘッドが上がらなくなってしまい、そのまま長いこと放置していた物です。 カセットデッキの修理は初めてでしたが、これを趣味にしている方が意外と多...

キャプスタンは回っているが、ヘッドが上がらず再生できない状態。
1号機と同じく、モードベルトの交換だけで修理できそうです。

と思っていましたが、考えが甘かった。

それではオープン。

パワートランジスタがケーブルを介して少し離れた位置のシャーシに固定してあります。

1号機のパワートランジスタは基板に直接ハンダ付けされ、ヒートシンクで放熱するようになっていました。

1号機のシャーシにもパワートランジスタを固定するための穴は開いています。

1号機のシリアルナンバーが2057xxで、今回のは2026xxなので、おそらく1号機が後発。
その点を考慮すると、もともとはシャーシで放熱していて、新しいロットでヒートシンクに変わったということなのかもしれません。

カセットメカを取り外し、分解を始めようとした矢先に目に入ってきたコード。

がっつり焦げています。
誤ってハンダゴテで触れてしまったような焦げかた。
嫌な予感がしてきます。

そして分解してビックリ仰天。

これはなんでしょう。

液漏れトラブルで悪名高いモーター基板の表面実装コンデンサに、謎の処置が施されています。

嘘みたいな話ですが、これでもキャプスタンは正常に回転しています。
それが面白かったので、とりあえずこれはこのままにして作業続行。

さらに分解を進め、モードベルトを交換。

ついでに古いグリスの洗浄と塗り直しもしておきました。

ここにはゴムパッキンらしき物がベルトの代用としてはめられていました。

左:このデッキにはめられていたゴム。
中:1号機の修理で取り外した、伸びた純正ベルト。
右:千石電商で購入した新品ベルト。

分解作業をさかのぼり、メカを組みなおしたら動作確認。
再生ボタンを押すとヘッドが上がって再生スタート。
しばらく再生していても走行は安定しています。
あの謎修理のコンデンサのままなのに驚きです。

と思ったら、突然音声が途切れたり戻ったり。
その間もメカは問題なく動作しているように見えたため、まず断線を疑う。

犯人は、メカから出力された信号を基板に送るケーブルのコネクタでした。

左が問題のコネクタで、右が1号機の正常なコネクタ。

ケーブルを少し切り詰めてコネクタを付け直した様子が見て取れます。
中のピンは元々付いていた物を再利用したようで、潰れてしまっています。
おまけにLとR(黄と青)が逆に付けられています。

精密圧着ペンチを持っていないので、これには困りました。
道具がないとどうしようもないので後回し。

キャプスタンが正常に回転するとはいえ、件のコンデンサをあのままにしておくのは精神衛生上よろしくないので、新しい物に交換します。

液漏れコンデンサの周辺だけでなく基板全体に腐食が見られ、あまりきれいとは言えない状態。

ちなみに、この基板にも1号機と2号機で異なる箇所がいくつかありました。
例えばこの辺りのパターン。

左が1号機、右が2号機。

液漏れコンデンサが乗っていたパッドから3方向に伸びているパターンが全て断線。
ケーブルを使ってバイパスするのも面倒くさいので、新しいコンデンサの足を曲げて3方向全てに導通するようにハンダ付け。

雑な作業ですが、一応これで良しとすることに。

問題のコネクタを手で押さえつつ再生チェック。
きびきびと動作し、安定した走行。
ステレオが左右逆ではありますが、音もしっかりしています。
コネクタの接触不良以外は問題無いようです。

さて、精密圧着ペンチを買おうかどうしようか。

2015年7月5日

先日修理したTC-K222ESLの続き。

カセットメカから基板へ音声を送るケーブルのコネクタが接触不良気味であることは前の記事で触れましたが、基板側のコネクタも妙にぐらつくのが気になったので、基盤を取り外して裏側を見てみると、

ハンダてんこ盛りでバイパス処理。

他にも同じような箇所がありました。

こちらはバイアス調整用の信号をカセットメカに送るコネクタの裏側。

てんこ盛りのハンダを取り除くと、バイパス処理をしていた理由が判明。

基板のパターンが剥がれていたり、ランドが浮いていたり。

この調子では他にもいろいろと手を加えられているかもしれません。
そうなると、各種測定器の類を持っていない僕にとってこれ以上の深入りは難しい。
目や耳で確認できない隠れたトラブルを見つけ出すことができないので、どうしようもありません。

僕には荷が重い一台だったようです。
残念。

そんなわけで、このデッキは分解して一部のパーツを1台目の補修用として保管、不要な物は処分することにしました。

カセットメカと電源トランス

フロントパネル

シャーシ類

メイン基板とヘッドホンアンプ基板

ジャンクパーツ刈り

生産終了しているトランジスタなどちょっと嬉しいパーツもありました。
エフェクターを作るときに使えそうです。

それではまた。