数年前に購入した10オンスくらいの白いデニム。
安さにつられて反射的に購入したはいいものの、まったく出番なし。
真っ白い生地って意外と使い道に困るということに、後になってから気付きました。
ならば染めてしまおうということで、草木染めに挑戦。
草木染めについて調べる
「植物を煮出した液体を布に染み込ませると色がつく」
僕が漠然と抱いていた草木染めのイメージ。
完全な間違いではないが、いろいろと足りないようだ。
・単純に布を浸すだけでも色はつく、しかし洗えばすぐに落ちてしまう。
・色よく染め、またその色を長く定着させるには金属イオンの力が必要。
・触媒となる金属にはアルミ、鉄、銅などがあり、それぞれ仕上がりの色合いが異なる。
・媒染剤は染物の専門店などで扱っているが、自分で作ることもできる。
・繊維が持つタンパク質に反応して染まるため、タンパク質を多く含む動物性のウールや絹は染まりやすく、植物性の綿や麻は染まりにくい。
・上と同じ理由で、化繊は染まらない。
草木染めについてネットで調べてみて分かったことはこんな感じ。
簡単に色濃く染まりやすい、材料を入手しやすい、という理由で初心者向けの素材として紹介されていたのが玉ねぎの皮だったので、次は玉ねぎ染めで検索。
黄色や山吹色の鮮やかな色に染まった物が多い中、カーキ色に染めているこちらの記事を発見。

玉ねぎの皮でカーキ色に染める
玉ねぎの皮で草木染めというと、黄色や茶色に染まるイメージでしたが、緑がかったカーキ色にも染色できることを知ったので実践。鉄媒染で木綿のオックスフォード生地を染め […]
玉ねぎ染めの場合、媒染液にミョウバン(アルミ)を使うと鮮やかな黄色系に、鉄を使うと落ち着いたカーキ系に染まるみたいです。
オリーブグリーン寄りのカーキといった感じでとても好みの色合いだったので、分量や手順など、こちらの記事を参考にして鉄媒染で染めることにしました。
鉄媒染液を作る
参考にした記事では市販の鉄媒染剤を使用していましたが、当然そんな物はウチには無いので、まず鉄媒染液を作ることから始めます。
鉄媒染液で検索するとこれまたたくさんの記事がヒットして「木酢液を使う or 食酢を使う」「鍋で煮る or ただ浸けるだけ」など作り方のパターンもいろいろ。
とりあえず簡単にできそうな、浸けるだけのやり方を試すことに。
園芸用に使っている竹酢液が余っていたので、これを活用しました。
木酢液や食酢で作れるのなら、たぶん竹酢液でも大丈夫でしょう。
実際に僕がやった手順は以下の通り。
1:竹酢液(100g)に新しい鉄釘(70g)を入れて1日放置。
2:釘を取り出し水で軽くすすぎ、紙の上などに置いて乾かすとすぐに赤サビが浮き出てくるので、このまま放置。
3:数日で赤サビまみれになるので、その釘を再び竹酢液に入れて放置。
4:1晩もすれば釘の赤サビがきれいに落ち、竹酢液が黒くなっています。
5:サビの落ちた釘を取り出し、再び赤サビが浮いてくるのを待つ~(3に戻る)
これを繰り返すことで竹酢液の黒がどんどん濃くなります。
僕は3周やって終わりにしました。
これで竹酢鉄媒染液が完成。
布を染める
玉ねぎ染めをしよう、と思い立ってから毎日コツコツとためてきた玉ねぎの皮。
まずは玉ねぎの皮を煮出します。
今回は、染める布424gに対して30gの皮を使いました。
ウチの最も大きい鍋でも4リットルが限界だったので、2つの鍋に分けて煮出すことに。
4リットルの鍋に皮17g、3リットルの鍋に皮13gの分量で計7リットルの煮汁ができました。
煮出すのに20分ほどかかるので、その間に中性洗剤で布を洗い、丁寧にゆすいでから軽く絞っておきます。
完成した煮汁をタライに移し、まだ熱いうちに煮汁の中へ布を投入。
染めムラができないように、ときどき布を動かしつつ20分。
20分経ったら軽く水洗い。
この段階では、薄いオレンジといった感じの色合い。
10リットルの水に自作の竹酢鉄媒染液60gを入れて混ぜ溶かし、そこへ布を投入。
するとすぐに緑がかったくすんだ色合いに変化しました。
煮汁の時と同じように布を浸すこと20分。
浸け終えたら軽く水洗い。
ほぼ完成のイメージに近いアーミーグリーン。
最後にもう1度煮汁に浸して20分。
ここではほとんど変化は感じられませんでした。
これで染色の工程は全て終わり。
丁寧に水洗いして脱水、軽く乾かしたらアイロンをかけて完成。
予想以上に自分好みの色合いに仕上がりました。
カーキとオリーブグリーンの中間くらいの色合いで、使いやすそうです。
玉ねぎの皮はまだたくさん余っていますし、他にもいろいろ染めてみたくなりました。
それではまた。











