Windows10のサポート切れがすぐそこまで迫った10月上旬、ようやく重い腰を上げてWindows11への移行に取り掛かりました。
OS移行に併せて構成を見直す
今回の主役は4年前に組んだデスクトップ。

約10年ぶりにメインPCを組む
メインのデスクトップPCを新たに組みました。 数年前、Zen2が話題になった頃からやろうやろうと思ってはいたのですが、現状にそこまで不満がなかったためダラダラと先延ばしにしていました。 そんな肩までぬるま湯に浸かりきっ...
Windows11のハードウェア要件はクリアしていたので、以下の基本構成はそのままです。
CPU AMD Ryzen 5 5600X
マザーボード ASRock B550 Steel Legend
メモリ Crucial DDR4-3200 32GB (CT2K16G4DFD832A)
グラフィックボード ASUS GT1030-SL-2G-BRK
今後のことも考えて、ストレージだけを見直し。
こちらは変更前。
- WD Blue SN550 1TB(メインSSD:OS、DAW等のアプリ、音源の本体、一部主要な音源のライブラリ)
- Team MP33 512GB(サブSSD:一部音源のライブラリ)
- WD40EZAZ 4TB(HDD:オーディオサンプル、各種ファイル保存、その他雑多な用途)
どのドライブも60%以上の空きがあり容量的な不安はなかったのですが、メインSSDの速度など考慮してもう少し良い物にしたいと思い入れ替えることにしました。
OSの切り替えは、SSDの交換をするのにちょうどいいタイミングですしね。
というわけで、これらを購入。
新たなメインSSDとなるCrucial T500 2TBと、NVMeをPCIeに変換するボードです。
ちなみに、これらを購入したのは5月のこと。
これでOS移行の準備が整ったというのに、のんびりだらだらと先延ばしにして気が付けば半年近く経過しサポート期限ギリギリ。
我ながら情けない、毎度のことですが。
SSDの追加とマザーボードの空きスロット
現在使用しているマザーボードにはM.2のスロットが2つ。
そして、すでにその両方がSSDで埋まっているため、新しいSSDを挿すためには古い物を外さないといけません。
当初はそのつもりで、TeamのSSDを外付けSSDとして使うためのUSBケースを探していました。
その過程でNVMeをPCIeに変換するカードの存在を知り、こっちのほうがいいんじゃないかということで購入。
これで3つのNVMe SSDをマザーボード上に載せられるようになりました。
NVMe SSD - PCIe変換ボード
マザーボードのM.2スロットと同じように斜めに挿し込みます。
固定用の溝が付いたボルトをSSDの切り欠きにひっかけて、裏側からネジを締めて固定します。
付属のヒートシンクは結束バンドで固定しました。
固定用のゴムも付属していましたが、「すぐに切れた」というレビューがいくつかあったので使いませんでした。
こちらのエアリアの変換ボードは千円もしなかったのでちょっと不安になりましたが、問題なく認識しました。
その後のテストでも規格通りの速度が出ています。
これを使い始めてから1か月ほどが経過していて、今のところ問題は出ていません。
マザーボードのスロットと速度
一番速いPCIeスロット1はグラフィックボードで埋まっているため、この変換ボードは次に速いPCIeスロット3に挿します。
B550 Steel Legendにある2つのM.2スロットと変換カードを挿すPCIeスロット3の速度を比較すると、M.2スロット1(Gen4x4)>PCIeスロット3(Gen3x4)>M.2スロット2(Gen3x2)という順番になるようです。
これを踏まえて各SSDを挿す場所を決めました。
- M.2スロット1:Crucial T500 2TB(OS、DAW等のアプリ、音源の本体、一部主要な音源のライブラリ)
- PCIeスロット3 + 変換カード:WD Blue SN550 1TB(一部音源のライブラリ)
- M.2スロット2:Team MP33 512GB(オーディオサンプル)
新しい構成が決まり、さっそく取り付けにかかります。
埃が結構たまっていたPC内を掃除して、SSDをそれぞれセットして準備万端。
この後に起こる苦労はつゆ知らず…
Windowsの認証とMicrosoftアカウント
さて、肝心のOS移行のお話です。
いやー、Windowsの認証をなめていました。
Windows7からWindows10へ移行した時の認証が簡単に済んだので、今回も同じようにいくと軽く考えていたんですよね。
まず、Windows10の旧環境でMicrosoftアカウントにサインイン。
「WindowsはMicrosoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています」となっていることを確認。
SSDを載せ替えた新しい構成でWindows11をクリーンインストール。
その後、旧環境と同じMicrosoftアカウントでサインイン。
これでOKと思っていたんですよ。
しかしどうやっても認証が通らず。
「トラブルシューティング」から「このデバイス上のハードウェアを最近変更しました」を試してもダメ。
このOSを購入した時のWindows7 Proのディスクに付属しているプロダクトキーを入力してもダメ。
いろいろ調べてみると、どうやら2023年の秋頃から認証が厳しくなったとのこと。
特に、旧OSから無料アップグレードしたWindows10に対して厳しい結果が出ているようです。
諦めの境地
ああ、やっぱり新しくOSを買いなおさないといかんのか。
想定外の出費が痛すぎる。
ポイント還元などを考慮してもHomeで約15000円、Proで約22000円。
この際だからProはやめてHomeで我慢するか。
などと考えながらこの日は就寝。
認証が通らない要因はSSD交換
とはいえ、そう簡単に諦められるはずもなく、寝ながら考えた案をいろいろ試してみる。
まずはPCの構成を元に戻してからWindows11をクリーンインストール。
そしてMicrosoftアカウントにサインインしてみると…
あら、あっさり認証されました。
どうやら、ハードウェアに変更がなければWindows10からWindows11への移行・認証は滞りなく終えられるようです。
これでOSの新規購入という最悪の事態は回避できました。
まずはひと安心。
じゃあこのままの構成でWindows11を使っていくことに納得できるかといえば、そうとも言えません。
せっかくGen4対応の速いSSDを買ったのに、古いSSDをシステムドライブとして使うのはちょっとね、もったいないよね。
しかも、唯一Gen4に対応しているM.2スロットが古いSSDで埋まってしまい、それによってGen3のスロットに追いやられた新しいSSDはその性能を発揮できなくなります。
やっぱり、もったいないよね。
SSDの速度
Gen4対応の新しいSSD(T500)は、Gen4対応のM.2スロット1に挿した場合とその他のスロットでは速度にかなりの違いが出ます。
左がM.2スロット1、右はPCIeスロット3(NVMe変換カード経由)に挿した時の測定結果。
ほぼダブルスコアといえる差がついています。
後者はGen3の上限にびったり張り付いて頭打ちといった感じ。
一方、Gen3の上限にすら届いていない古いSSD(SN550)は、どのスロットに挿そうが速度に違いはありません。
上に同じく左がM.2スロット1、右はPCIeスロット3(NVMe変換カード経由)
これは僕にとって初めてのSSDだったので、HDDから移った時はあまりの速さに感動したものですが、今となっては見劣りしますね。
やっぱりM.2スロット1に新しいSSDを挿して使いたい。
そしてそれをシステムドライブとして使いたい。
どうにかして新SSDで認証を通せないものだろうか。
SSDを交換しても認証が通る方法を探る
いずれにせよ、旧構成では認証が通りました。
つまり、Windows11と僕のMicrosoftアカウントは間違いなく紐づけされているということになります。
この状態からなら構成を新しくしてもいけるんじゃないかということで、新しいSSDに載せ替えて再チャレンジ。
Windows11をクリーンインストールしてMicrosoftアカウントにサインイン、いけっ。
はいダメー。
最初に失敗した時とまったく同じ結果になりました。
ならば、認証が通っている旧SSDの中身をそっくりそのまま新SSDにクローンすればいけるんじゃないか。
はい、これもダメー。
Microsoftアカウントのサインイン状態も含めすべて正しくクローンされているのに、認証だけはしっかり外されていました。
非情なり、Microsoft。
いったんは状況を受け入れる
やはりPCの構成を変えてしまうと「別のPC」という扱いになり、認証が外れてしまうようです。
SSDの交換はダメなのか。
OEM/DSP版の認証はマザーボードに紐づいているという説はなんだったのか。
などと愚痴りたいところでしたが、よくよく考えたらWindows7から10へは無料でアップグレードしていますし、その後にはSandy BridgeからRyzenへと大幅な構成の変更を経ています。
それでもずっと問題なく使わせてもらえたことに感謝すべきなんですよね。
「新たにOSを買いなおすという最悪の事態にならなかっただけよかったじゃないか」と自分に言い聞かせて、古い構成のままWindows11を使っていくことにしました。
使いやすいように各種設定を整え、ブラウザやメーラーなど基本的なアプリケーションから順にインストールして、少しずつ新しいOSに慣れていって。
と、そんな感じでWindows11を使い始めて数日のことです。
SSDを交換してもWindows11の認証が通った
心の底では諦めきれず、Windows11の認証についてちょくちょく調べていたところ、こんな記事を見つけました。

Windows11のパソコンのSSD交換を「自分で」やるぜ!!
SteamのゲームばっかりやってたらパソコンのSSD容量がギリギリになってしまったえいふくちょーです。こんばんは。 PC ...

怪しいツール(偏見)に頼らずにWindows標準機能だけでSSDをクローンして換装した - Qiita
簡単に出来そうなSSDクローンだが 元々256GBしかなかったSSDがパンパン状態になったので近所のPCショップで買ってきた1TBのSSDに載せ替えたい SSDクローンする頻度が高ければこういうの買っちゃうのが一番楽だし確実 OSも問わないし https://www....
どちらの記事も認証について触れているわけではありません。
ただ、これを読んだ時に不思議と「これならいけるかも」という確信めいた予感みたいなものがありました。
やっていることはSSDのクローンとさほど変わらないのですが、外部ソフトウェアではなくWindows標準の機能を使っているという点が違います。
純粋に中身をそっくり複製するだけのクローンと違って、バックアップ → 回復という過程の中で、PCの構成が変わったとしても「これは同一のPCですよ」と証明する情報の受け渡しみたいなことが行われるんじゃないかと。
もちろん根拠はなし。
予感だけ。
でも試してみる価値はありそう。
Windowsのバックアップと回復
作業内容については上に挙げた2つのサイトで丁寧に解説されていますので、ここでは詳しく触れません。
- コントロールパネルにある「回復」から「回復ドライブの作成」を選び、USBメモリ内に回復ドライブ(起動ドライブ)を作成
- コントロールパネルにある「バックアップと復元(Windows7)」を使ってシステムドライブを外部HDDにバックアップ
- SSDを新しい物に入れ替える
- 回復ドライブ(USBメモリ)とバックアップを取った外部HDDをPCに挿して起動、ブートオプションでUSBメモリから起動させる
- キーボードレイアウトを選び「トラブルシューティング」→「イメージでシステムを回復」と進める
こんな感じで作業を進め、バックアップの復元が終わると自動的に再起動。
これまでと何ら変わりなくWindows11が起動します。
「ようこそ」
ここまではクローンした時と同じ。
問題は認証です。
「設定」から「システム」へ。
この段階でウィンドウ上部に出ていた「認証をしてください」といった内容の注意喚起がありません。
お、これはいけたかも。
さらに「ライセンス認証」へと進む。
どん。
遂にやりました。
新しいSSDに入れたWindows11の認証が通りました。
思わずガッツポーズ。
システムドライブの空き領域を整理
認証は無事にクリアしましたが、1TBのSSDをバックアップして2TBのSSDに復元したため、無駄な空き領域ができてしまいました。
回復パーティションの後ろに約1TBの未割り当て領域。
この領域をそのままフォーマットしても使えますが、それだと約1TBのドライブが2つできてしまいます。
そこで、Cドライブを大きく使えるように、領域を整理することにします。
これを修正する方法はこちらのサイトで詳しく解説されています。

お客様サポート
回復パーティションの再構築について解説します。クローン機能やコピー機能などで容量の大きいディスクにWindowsの起動ディスクをコピーした場合等にご参照ください。
順序としては、回復パーティションの削除 → Cドライブの拡張 → 新たな回復パーティションを作成、といった流れ。
僕もこの記事の通りに作業を進め、希望通りの形にディスク内を整理できました。
これでシステムドライブ周りの環境がすべて整いました。
空いたスロットに残りのSSDを挿し、音源のライブラリをインストールしたりオーディオサンプルを移したりといった作業を進め、順次その他の環境も整えて移行作業完了。
晴れてWindows11ユーザーとなりました。
しかも、最初に計画していた通りのハードウェア構成。
めちゃくちゃ苦労して時間もかかりましたが、今となっては過去のこと。
気分は上々です。
Windows11
移行から1か月ほどが経ちました。
なんだかんだで使いやすいですね、Windows11。
基本的な使用感はWindows10とそう変わりないですし、新しい便利な機能も結構あります。
邪魔なお節介機能をいくつかシャットアウトするだけで快適に使えるようになりました。
常用しているソフトウェアの動作も今のところ問題なし。
Windows7時代から使っていて、何年も前から更新が止まっているような古いソフトたちも変わらずに使えています。
Windows7やWindows10までのドライバしかないハードウェアもすんなり動作しました。
ネット中に散らばっている酷評はなんだったのか。
あれにビビらず、もっと早く移行しておけばよかった。
ただひとつ。
OneDriveだけは本当にダメ。
初期状態で勝手にクラウド同期されるマイドキュメントフォルダ周りの仕様にどれだけ苦労させられたことか。
いくらなんでもあの挙動はよくないって。
なにはともあれ、希望通りのPC構成でWindows11を使えるようになってよかったです。
それではまた。











